ページ

2012-11-28

うな重(Unaju)

うな重①
うな重②
うな重③
私の日本での一時帰国期間も残り少なくなって来ました。

この間に何種類か自分の好きなものを食べたいと思い、先日はすし店に行きました。

そしてケープタウンではなかなか食べる機会が得られないうな重を味わってみることにしました。

いつもはお店まで出かけるのですが、今回は配達してもらうことにしました。その結果は実にすばらしいものでした。居ながらにして自宅までうな重が温かい状態で届き、そして容器返却は風呂敷に包んで玄関先に出せば良いのです。このシステムは利用者にとって便利さとエコを感じとれるものです。

私が外国人に日本の食べ物(うな重)を説明するときには「炊き立ての米、程よく焼きあがった鰻、たれ、山椒、お汁、おしんこ」に加えて「重箱や風呂敷、箸、お椀」、「配達・回収の仕組み」についても伝えなくてはと考えました。ケープタウンではピザ宅配などはありますが、日本のような使用済み容器の回収・再利用にはなかなかお目にかかれないからです。

南ア社会にもリサイクルの考え方がひろがりつつあります。日本で生活協同組合などが進めている個配や共同購入の仕組みなどもケープタウンでは体験する機会がありません。食べ物を最もおいしい状態で宅配する。使用した容器は回収して再利用するなどを説明すると関心を持たれる可能性があります。是非これらを伝えることに挑戦したいと思います。

2012-11-21

散歩(A walk)

夕焼け
海岸遊歩道①

私は息子夫婦からプレゼントされたタニタの万歩計をズボンの右ポケットに入れて、一日の徒歩数を記録しています。散歩もしないで漫然と家にこもってしまうと4000歩/日程度で終わってしまう日もあります。



海岸遊歩道②


今年の8月から10000歩/日を目標にして、散歩することにしました。ケープタウン滞在時は語学学校への行き来で4000歩、ウォーキングで6000歩、その他もろもろで10000歩/日の目標はそれほど苦しまずにクリアできていました。私が住んでいるシーポイント地区の海岸遊歩道は朝から夕方まで散歩やジョギングを楽しむ人々が集まって来ます。私はいつも海岸遊歩道のサンセットを楽しみながらの散歩を日課にしています。



日本は紅葉
調整池公園

11月現在、日本へ一時帰国して3週間となりますが、私の万歩計が泣いています。
10000歩/日を超えた日は僅かに3日間にしか過ぎず。約4000~9000歩/日の記録が続きました。

                                                   埼玉県の自宅の近くには一周1.5kmのK調整池公園があり、3周するとその日は10000歩/日を超えることがほぼ確実です。日本でのこの季節ですから紅葉を楽しんだり、落ち葉を踏みしめての散歩となりますが、なかなか3周を実現できずにいます。ここ一週間は6121、7833、9976、12969、9749、10124、8116歩などの数値です。もっと日本の冬を楽しまなくてはと思いつつ、寒さに足が遠のいてしまいがちな今日この頃です。


2012-11-12

ケープタウンの道路工事(Road works in Cape Town)

ケープタウンの道路工事の様子
南アフリカ共和国での経験として私が良く事例として取り上げることのひとつにケープタウン市内での道路工事があります。2012年度は特に公共バスのマイシティバス発着場の設置工事が各所で行われています。その道路工事の様子は日本との対比においていくつか気づくことがあります。

①道路工事期間が長い
 (工事開始から完成までの期間が日本人的発想からは信じられないほど長いのです。理由は良く 判りませんが、工期などが明示されないまま作業が続きます。周辺の店舗も通行人もさほど文句 をつける様子もなく、完成を辛抱強く待っています)

②働き方にムラがあり、全員で懸命に作業をする様子は見受けられません
 (例えば6人での道路工事作業の場合も実際に動きを見せているのは1人か2人であって、残り  の4人、5人が作業内容には関心が無さそうにしてお喋りしていることが多いのです)

③一日の工事期間の区切りが明確にならず、工事用材料や用具などが乱雑に取り残されている
 (工事が始まると車道や歩道の通行が不便になります。一定の形まで集中して仕事をやり遂げて から、出来るだけ通行の妨げにならないように仕事の終了時に片づけるべきと思いますが、南ア ではその日の仕事の区別が判らないような乱雑なままで放置されることが多いのです) 

これらのことを私は日本ではこうした様子はもう見受けられないとの前提で眺めていた訳ですが、日本での一時帰国時に見たことは私にある疑念を抱かせました。
先週の風の強い日にとある公園に行きました。この時期ですから落葉がものすごく、ハラハラとではなくバラバラとの印象でした。その場に11時頃でしたが、車と三名の清掃員が現れ、まず、看板を出して写真を撮りました。そして公園内の一部の落ち葉を熊手や竹箒で集め始め、途中で作業中の様子を写真に撮り、落ち葉を車に集めていました。もちろん風の強い日でしたから作業を終えた場所にまたバラバラと落葉がある状態でした。この作業を見ていた私はこの仕事は何のためにしているのかなとの疑問を持ちました。南アの道路工事の作業とは違って、皆さんキビキビと動いておられたわけですが、作業開始時の写真、作業途中の写真、作業終了の写真と熱心に撮る様子が面白かったのです。これは労働の作業報告に使われると思いますが、労働の内容について考えさせられました。

2012-11-10

一時帰国(I'm in Japan now)

中学生のマラソン大会と母
南アのケープタウンから日本へと10月30日に2度目の一時帰国をしました。今、埼玉県の自宅で過ごしています。今回は「様子見帰国」となりました。実は9月の「敬老の日」に私の母(86歳)が転倒して右手と右大腿部を骨折してしまい、その後、入院、手術、リハビリを経て退院が決まり、10月30日に自宅に帰宅することになったことから、母が日常生活を滞りなく実施できるかどうかを私は自分の目で確認したかったのです。

数多くの高齢者がこの大腿部骨折によって長期の入院を余儀なくされる事例を知っていましたので、遠く離れたケープタウンでもどかしい思いをしていました。転倒後、43日間で退院できると聞き、実際のところどこまでリハビリが進んだのかと不安がありました。しかし、それは杞憂となりました。私の到着を待つまでもなく、母は自ら部屋の片づけなどに汗を流していました。手も足もそして口も以前にも増して十分に機能していました。この様子に心から安堵することが出来ました。
今回は母と同居の孫(私の娘)が適切に対応し、骨折したその日に埼玉協同病院まで連れて行き、病院側がただちに入院、検査、手術、リハビリと素早く身体の機能回復に向けた処置をしてくれたことがとても良かったと思われます。

訪ねた喫茶店の庭先で
さて、気が付くとまさに日本の深まる秋景色、近くの公園の木々たちも葉を紅葉に染めています。朝夕はそれなりに寒く、間もなく木枯らしが吹く季節となっています。道路脇の枯葉も目に付き始めました。とある快晴の日に母を誘って、散歩しました。距離にして約片道1km、ゆっくりと歩いて何回か利用したことのある小さな喫茶店でコーヒー(ブルーマウンテン)を飲みました。客は私たちのみで深まる秋の日差しを感じながら、老いても母子の会話を楽しみました。私は主に現在進行中の南アでの様々な経験について話しました。アフリカについては固定的なイメージしかもっていない母ですが、息子夫婦が体験していることとしてしっかり聞いてくれました。いくつになっても親の立場は変わらないということのようです。

ケープタウンはちょうど春から夏への時期、道路脇の木々の緑も色濃くなった季節です。4月からの7ケ月間で二度にわたり真逆の季節を体験しました。このブログで何をお伝えすべきか迷いましたが、次回以降は一時帰国で感じる南アフリカのことを書きたいと思います。

2012-11-02

駆け足ドバイ観光その2(A short stay in Dubai)

砂漠の国
トヨタ車
アスコットホテルロビーで私は約束の午後3:30に先駆けて3:15から「ドバイ近郊砂漠サファリツアー」の車を待つこと50分間、4:00過ぎにようやく車が到着しました。メンバーはドバイ市内の女性1名、イランの若者男性2名、スイスの若いカップル男性と女性、それと地元の陽気な運転手の取り合わせでした。

イラクの若者
ガイド兼運転手
英語が出来るのはスイス人が少々ということで、私には全く理解不能なペルシャ語が飛び交う小旅行となりました。運転手はドバイ郊外の砂漠地帯を目指して130km/hを片手運転で携帯電話を操りながらぶっ飛ばします。それだけでも生きた心地がしないのに、少し風が吹くと砂風で前が見にくい状況下での運転です。そして一旦停車して、やおらタイヤ圧を下げると今度は舗装道路を離れて、砂漠の道なき道をアップダウンを繰り返しながら走行するという大変なツアーでした。何故に250Dh(6000円)もかけてこんなことをしなくてはならないのとの心境でしたが、午前中の短いドバイ市内滞在との比較において意味があると思いました。

砂漠の日の入り
やはり砂漠の中にある都市ということは、そこで暮らすための相当厳しい環境改善を行う必要があり、資金をたっぷり投入した埋め立て事業が必須となっているのではとの印象です。十分な量の水と緑に恵まれている成田(Tokyo)に向かうドバイのトランジット時間にについての良き考察の機会を与えてくれたと考えるべきかと前向きに思考しましたが、64歳の私には砂漠走行が骨身にひびきました。どなたかが観光アドバイスで「腰の悪い人は参加しない方が良い」と書き込みをされていましたが、私は二日後に腰に違和感を覚えています。



ラクダ
ベリーダンス
そのような不満はありつつも、砂漠の中でキャンプ地を設定し、砂漠への日の入り、砂漠の月、ラクダへの試乗、ダンス、バーベキューなどの演目を用意して旅行者を歓迎しようとの企画にエネルギッシュな勢いを感じさせます。また、運転手が「俺の車はトヨタだよ」と日本車に寄せる信頼感を語っていたのが印象に残ります。



ファルコン
砂漠走行
そしてドバイ観光ではショートステイでそれなりに満足感を得られるものではないのかとも思います。そしてエミレーツという航空会社が世界各地にそのフライトを伸ばし、自らの乗客にドバイのトランジットのみで21時間もかけさせるほどの仕事について考えさせられました。彼らは相当、大昔から商売上手ということかもしれません。

2012-11-01

駆け足ドバイ観光その1(A short stay in Dubai )


とにかく高い
これも七つ星ホテルとのこと
個人的な事情が重なって急遽ケープタウンから成田(Tokyo)へのフライト日を変更したところ、エミレーツ航空の経由地ドバイでの滞在時間が21時間(朝6:00~翌朝3:00)ということになりました。当初は不安を隠せませんでしたが、アドバイスもあり「ドバイ滞在を少しだけでも楽しもう」と気持ちを切り替えました。アラブ首長国連合は日本国籍の場合はビザなし滞在が許されています。これもラッキーな要素の一つでした。トランジット中の航空券とパスポートと手持ち資金があればドバイ市内の半日観光とか少し遠出して砂漠体験ツアーを楽しめそうということでした。




これも七つ星ホテルと運転手
実際にドバイ空港で入国手続きを済ませ、両替を3万円だけしました。空港建物内にタクシー紹介のカウンターがあり、訪ねると市内観光は80Dh(ディルハム)で出来るからノープロブレムとの説明がありました。一緒に来いとタクシーの集まっている場所に行き交渉してくれましたが朝6:00~12:00頃までの貸切とガイドは難しいと次々と断られました。ドバイ観光の事前準備は全くしていなかったため、このままでは午前中が無駄になってしまうのでいくら出したら「借切タクシーが可能か?」と交渉して、結局500Dh/5時間でインド人の運転手が受けることになりました。11500円で7人乗りの小型バスを借切ったことになります。感覚的にかなりボラれていると感じましたが、時は金なりで午前中の市内観光に出発しました。

海岸線側からの市内のビル並み
ドバイ博物館
ドバイは埋め立てて新しい土地を作り出し、次々と商業施設やホテルを作り出してきたとのことです。古い建物でも30年超が精々でホテルの類はここ10年で新しい箱ものをどんどんつくってきた様子です。タクシーの運転手の案内するところは超近代的なホテルが続き、見せる建物がホテルとはまるでアメリカ合衆国での経験だと気付いた次第です。歴史的な建造物がない街、山の無い街というわけで世界一の高層ビルの発想も出てきたのかと勘繰った次第です。ドバイ博物館も本当に小さな施設でお金はあまりかけていない様子でした。


魚市場
魚市場
その中で駆け足でしたが、魚市場の雰囲気がとても私の気持ちを解きほぐしてくれました。魚市場の人の好い人々(写真を撮ってくれとせがむ)の会話や結構見慣れた魚たちが取り扱われていました。





イカ
カジキ
取り扱われている魚種の数多く馴染みのものが見受けられました。また、魚市場の入り口近くには野菜市場があり、鮮度の良さそうな野菜・果物が並べられていました。




コーヒショップ
野菜も豊富
スパイススーク
運転手におごってもらった彼の行くような甘すぎるコーヒー(24円/一杯)の味などが生活感があり、こうした雰囲気は私の好みでした。







並べられたスパイス
スパイススーク(香辛料市場)も大変雰囲気がありました。ここは日本人観光客良く訪ねる施設のようで、日本語で話しかけられました。ゴールドスークも見どころの一つということでしたが、今回は外からの見学にとどめました。





ランチの前菜
ランチのメイン
旧市街観光の後、大型の商業モールの一つに降ろしてもらい、昼食をとりました。魚市場の魚が比較的鮮度が良かったので、シーフード料理を頼みましたが、アルコールがそこの施設では飲めないことや調理法の違いなどから、そこそこのレベルの満足度でしたが、フルーツジュースと併せて94Dh(2250円)と昼食にしては高かった。

こうして午前中の市内観光とランチを楽しんで、次に、運転手に案内してもらったホテル(アスコット)で頼んだ夕方からのサファリツアー(250Dh/6000円)に期待することにしました。