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2012-11-12

ケープタウンの道路工事(Road works in Cape Town)

ケープタウンの道路工事の様子
南アフリカ共和国での経験として私が良く事例として取り上げることのひとつにケープタウン市内での道路工事があります。2012年度は特に公共バスのマイシティバス発着場の設置工事が各所で行われています。その道路工事の様子は日本との対比においていくつか気づくことがあります。

①道路工事期間が長い
 (工事開始から完成までの期間が日本人的発想からは信じられないほど長いのです。理由は良く 判りませんが、工期などが明示されないまま作業が続きます。周辺の店舗も通行人もさほど文句 をつける様子もなく、完成を辛抱強く待っています)

②働き方にムラがあり、全員で懸命に作業をする様子は見受けられません
 (例えば6人での道路工事作業の場合も実際に動きを見せているのは1人か2人であって、残り  の4人、5人が作業内容には関心が無さそうにしてお喋りしていることが多いのです)

③一日の工事期間の区切りが明確にならず、工事用材料や用具などが乱雑に取り残されている
 (工事が始まると車道や歩道の通行が不便になります。一定の形まで集中して仕事をやり遂げて から、出来るだけ通行の妨げにならないように仕事の終了時に片づけるべきと思いますが、南ア ではその日の仕事の区別が判らないような乱雑なままで放置されることが多いのです) 

これらのことを私は日本ではこうした様子はもう見受けられないとの前提で眺めていた訳ですが、日本での一時帰国時に見たことは私にある疑念を抱かせました。
先週の風の強い日にとある公園に行きました。この時期ですから落葉がものすごく、ハラハラとではなくバラバラとの印象でした。その場に11時頃でしたが、車と三名の清掃員が現れ、まず、看板を出して写真を撮りました。そして公園内の一部の落ち葉を熊手や竹箒で集め始め、途中で作業中の様子を写真に撮り、落ち葉を車に集めていました。もちろん風の強い日でしたから作業を終えた場所にまたバラバラと落葉がある状態でした。この作業を見ていた私はこの仕事は何のためにしているのかなとの疑問を持ちました。南アの道路工事の作業とは違って、皆さんキビキビと動いておられたわけですが、作業開始時の写真、作業途中の写真、作業終了の写真と熱心に撮る様子が面白かったのです。これは労働の作業報告に使われると思いますが、労働の内容について考えさせられました。

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