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2012-06-30

ブラジル式の口髭パーティー(A Party --Brazilian way)

踊る若者たち①
 インターナショナルハウス(I.H)での語学練習の日々も残すところ1週間となりました。そこでこれまでは積極的に参加してこなかった学校主催のパーティに出席することにしました。参加費は50R(550円)。このパーティの趣向としてはブラジル式のダンスパーティであり、顔に男は口髭をつけて参加するMoustache Partyというわけです。

踊る若者たち②
 
  学生の年齢層が比較的若い世代なので、大いに盛り上がりました。パーティのための酒はビール、そしてつまみはブラジルから来ている学生たちが手作りしたブラジル料理ということです。サウジアラビア、イエメンなどのイスラム教系の学生は酒やコーラには一切手を付けません。また、未成年者の10代の若者や酒の苦手な人はジュースだけという質素な中味ですが、音楽はインターネットを活用してブラジル系のサンバなど、照明などは開始19:00の2時間ほど前から、I.H.の先生たちが自前で作成したものです。 



学校の責任者と私
 この手作り感に溢れたパーティーで、皆さん大いに乗りまくり、若さを発散していました。私には遠い昔の出来事のようなことですが、一応口髭も書いて参加したわけです。パーティの途中で踊りの輪への参加を求められ、仕方なく阿波踊り風に手と身体を動かしてみたら「バカ受け」してしまいました。「Kazu Go、Go」の掛け声が何回もかかって大変でした。
 

手作りブラジル料理
  
最後までは付き合いきれず2時間ほどでこの会場をおさらばしましたが、本当に心からのパーティ好きのブラジリアンたちはその後も場所を変えたりして、金曜日の夜を大いにフィーバ(懐かしい言葉ですね、書いていて気恥ずかしくなってしまいますが…)したと思われます。

 

2012-06-28

南アでの3カ月(3 Months in Cape Town)

こちらに来て2か月半となりました。街の造り方も住民も、来訪前に私が想像していた南アフリカとは大きく異なり、とりわけ開発の進んでいる街の中心部は安心して日常生活を過ごせることが判ってきました。Cape Townは気を付けて暮らしさえすればとても住みやすいところです。勿論、油断大敵で特定のエリアについては、夜の時間帯や歩いて単独で 訪れることは止めた方が良いということはありますが…

新しいクラス仲間と
 私はこちらに来てすぐに近くにあった語学学校に通うことにしました。自分の英語会話力の不十分さを良く知っていたからです。南アは11の公用語を有する「虹の国」ということですが、幸いにしてこのCape Townは比較的英語が通じる地域でもあり、語学学校も英語習得を基本にしているところが多いのです。そして、アンゴラ、ガボン、モザンビーク、コンゴ、ブラジル、サウジアラビア、イエメン、フランス、スイス、韓国と10か国から勉強に来ていた若者や中堅技術者と一緒に学ぶことが出来ました。

サウジアラビアからの生徒
 この語学学校は2か月を終えたところでクラス替えがあり、上級クラスに編入されました。このクラスはサウジアラビアから来ている生徒が数多く、これまでと雰囲気が大きく異なります。彼らはとにかく複数以上で来ているのでアラビックで意思疎通を図ろうとします。10代も含めた若い層が中心で、集団で学ぶことに慣れていない様子です。男性は群れるし、声は大きいし、我侭だし、女性は男性がいる場所なのでヒジャブという黒いスカーフで髪を覆い、写真は撮らせない、クラス全体を撮った場合でも写真に少しでも写っているとそれはカットせよと要求してきます。陽気なブラジル人が多数だったこれまでとは大違いで少しばかり戸惑っています。

 最近は少しづつこちらの生活に馴染んで来ていて、先日はCape Town市内にお住まいの方に招かれて、初めてホームティーにも参加してきました。結構なスピードで話されるので会話にはなかなかついていけませんでしたが、全く手に負えないということではありませんでした。話されている内容の概略程度は人生経験の積み重ねで判るものですね。とても楽しかったです。これからはこのような機会にも是非積極的に参加していきたいと思います。

 7月上旬で今の語学学校には見切りをつけて、いったん日本に三週間ほど帰国します。そして次になにをすべきかの見通しを持って再びCape Townに戻る予定です。その時にはもう少しテーマを絞り込める予定です。

2012-06-25

フィッシュアンドチップス(Fish & Chips)


 私の食事の好みははどちらかといえば肉よりも魚派です。こちらケープタウンでは生の魚の良いものはなかなか手に入らないので、フィッシュアンドチップスは私の楽しみにしている魚料理です。
 自宅のすぐ近くにあるPhickenPayというスーパーマーケットの並びにあるフィッシュアンドチップスの店ではHake(ヘイク)を材料にしたものが40R(約400円)で食べることが出来ます。週末は少し贅沢をして郊外のレストランを利用しました。


フィッシュアンドチップス

この時期に薔薇の咲く庭
 
昨日の土曜日はコンスタンシア地区にある魚料理が美味しいと評判のThe Callars-Houenort Hotel内にあるレストランを訪れ、スターターには燻製の鮭を薄切りにしたものをいただき、メインにはフィッシュ&チップスを食べて見ました。パンと白ワインとビール、デザートのアイスクリームとコーヒーで300R(約3000円)でした。ここの料理はとても上品で、窓からの眺めも素晴らしく、おいしくいただけました。



笑顔が素晴らしい

素敵な髪型
 また、ここのウエイトレスはポートエリザベスの出身ということで、髪型が大変に素晴らしい元気な女性でした。写真を撮らせてくれましたが、この髪型で1か月ほど維持させるとのことです。

 


カークベイの繁盛店

三種類のフィッシュ
  本日、日曜日はKalk Bayの評判の良い店Happy Fish & Chipsを訪れテークアウトでHake(ヘイク)、Snoek(かます)、Squid(烏賊)のフィッシュアンドチップスを購入しました。105R(約1050円)大賑わいの店内は大量に購入して自宅まで持ち帰る人々が順番待ちで待機し、私も出来上がりまで30分以上待たされましたが、自宅でビールとともに食べたこの商品は満足できる美味しさでした。たかが、Fish & Chipsというなかれ、なかなかに奥深いものがあります。




2012-06-22

タウンシップでの折り紙教室(Origami exhibition in a Township)


小学校の玄関先で
  ウェストバンク(Westbank)というケープタウン市内から車で1時間程度のタウンシップで、木村香子さんという方が折り紙教室とその展示を行うとの案内があって行ってきました。教室はウェストバンク第一小学校(Westbank No.1 Primary Scool)で開催されました。

 このタウンシップという言葉には解説が必要です。南アでアパルトヘイト政策が終息した1990年まで都市部に設置されていた黒人居住区のことですが、現在はそうした制度はありませんので日本語では旧・黒人居住区と表記したりするようです。アパルトヘイトという制度はなくなりましたが、現在でも数多くの黒人達が住んでいる地域であり、日本人がふらりと出かけられるところではありません。
 

熱心な子供たち
  木村香子さんは1992年からジョハネスバーグでの暮らしを開始して、2001年からは拠点をケープタウンに移して、現在も「南部アフリカの教育を支える会」というNGOの活動をしている方です。今年度はこれまでに6回の折り紙レッスンを行い、今回は7回目ということでした。

 教室では8人ほどの児童が木村さんの指導のもと折り紙に取り組んでいました。折り紙としては高いレベルの手作業が必要な「鶴」(Flying Bird)に皆さんが挑戦しています。一羽づつ折りあげては小学校の廊下に設置したミニ展示場に貼り付けに行きます。


全員が笑顔(左から4人目が校長
  木村香子さんという貴重なキャラクターを得て、タウンシップの子供たちが信頼し、一緒に折り紙をするという行動を通して素晴らしい笑顔を見せていたのが印象的でした。このような地道な積み上げが大切と思います。

 その日は子供たちの父母が成績表を受け取りに学校に来る日ということから、数多くの父母たちが廊下に展示した折り鶴を見たり、教室の様子を参観し、この学校の校長先生も見えて、挨拶していました。折り紙でつなぐ縁の素晴らしさをたっぷりと感じることが出来たひと時でした。
廊下への展示

2012-06-21

ケープタウンとナウシカ(Japanese animation and Cape Town)

フェイスブックを見ていて気付いたことがあります。横田さんが紹介している松尾一彦さんの写真「GHIBLI 熱風」で「NO!原発」の看板を首にかけて歩く宮崎駿さんは、これもフェイスブックに登場している私の友達の尾崎さんの写真と雰囲気が似ていると思います。これは私の思い込みですが、単に白髪ということだけではない熱風を感じてしまいました。(フェイスブック友達でない方には話が遠いかもしれません。申し訳ありません)


日本語弁論会会場
  さて、先日ここで開催された「第一回日本語弁論会」( Speech Day & Learners' Mid-year Party)の様子を報告したところ何人かの方々から感想が寄せられました。南アの若者が日本語で何を語ったのか、正式な報告は主催者のケープタウン日本語会にゆだねるとして、私が直接聞いた感想を弁論内容の一部を交えて書き込みます。

 日本政府の英語教授法習得支援事業で、この秋には日本に向かう4人に加えて、すでに日本で研修を終えたり、日本を訪問したことがある人など、この場で発表した15名の日本語はなかなかに上手な類に入るのではと思ったのですが、その弁論内容もかなり印象に残るものでした。
 日本に広島に2年間住んだことのある方はたこ焼きと広島お好みの違い、東京・大阪とは異なる地方都市の良さ、そして原爆の地としての平和記念館の紹介をしました。
霧の深いケープタウン
 また、ある方は小学生の頃から日本語の平かなや漢字の美しさに憧れ、大学でも日本語を専攻して、この弁論会の場でスピーチ出来ることが嬉しいと話されました。
 また、ある方は日本の浮世絵がフランス印象派のモネーに影響を及ぼしたこと、小泉八雲が日本の民話を愛したことに見受けられるように、「ジャポニズム」という海外からの高い関心を呼ぶ独自の文化を展開してきたことについて語りました。

シーポイントの夕焼け(ケープタウン)
 そして、私がもっとも驚いたのはこの南アフリカ・ケープタウンの日本語弁論会にかの宮崎駿さんのアニメの話が何回も登場したことです。風の谷の「ナウシカ」はじめジブリ作品がハリウッド映画には見られない女性が主人公の生き生きしたストーリとして受け止められていたり、千と千尋の神隠しの「千」と「千尋」の名前の関係が難しかったが、とても印象深いアニメだったと話たり、隣のトトロの人情や自然を大切にする心について語られたのです。本当に驚いてしまいました。
 新幹線や先端技術の先陣を走る日本ということもありましたが、南アが学ぶべきは「日本の伝統や日本人の心だ」との主張が展開されたのですから。

 実は「二馬力」の頃からのフアンとしてとても嬉しい気持ちもあったのです。こんな遠くのアフリカの地の自分の子供より若い世代が日本のアニメに共感しているんだなーみたいな気持ちでした。

2012-06-20

アンゴラのジョージ(A I.H student from Angola)

アフリカ大陸の人々は現在約10億人を突破して世界の人口の15%程度を占めているそうです。その中で人口が多い国はナイジェリア、エチオピア、エジプト、コンゴ、南アフリカ、タンザニア、スーダン、ケニア、アルジェリア、ウガンダ、モロッコ、ガーナ、モザンビーク、マダガスカル、コートジボワール、カメルーン、アンゴラなどと続きます。GDPの順位で並べると南アフリカ、エジプト、ナイジェリア、アルジェリア、モロッコ、アンゴラと続きます。

説明を追加
 こんなことを調べた理由は、アンゴラから語学学校に学びに来ているジョージのことを少し書きたかったからです。彼とは同じクラスで英会話の勉強しています。詳しくは話しませんでしたが、米国系の石油会社に勤める40代の中堅です。今週には研修を終えて、アンゴラに戻る予定です。このアンゴラについてはポルトガルの支配から独立した後に長く内戦が続き、その内線には外国の勢力であるアメリカ、旧・ソ連、キューバ、中国、南アフリカなどが絡んで国土が相当に疲弊したようです。     2002年にようやく内戦が終結して、10年間ほど全方位外交で豊富な石油資源などを活用した経済成長を果たしているとのことです。このような国の経過からか、彼はポルトガル語が話せてブラジルから来ているクラス仲間と意思疎通が出来ていたようです。また、フランス語も堪能でガボンから来ている仲間とはそちらで意思疎通を図っていました。

喫茶店で雑談中
 ある日、こちらの学校の教師のバーバラとフランスから来たオリビエとアンゴラのジョージと喫茶店で話した時に警察の質のことが話題になり、「お金を拾ったら決して警察に届けるようなバカなことはしない」との話に私が反応して「日本では落し物は警察に届けるし、警察官はそれなりの賃金を得て、社会の中では信頼されている存在だ」と話したところ皆さんに大変に驚かれました。日本とは異なり、こちらの実態はそういうことなのかもしれません。

 また、貧困や暴力の話題は尽きることがなく、これらのことを如何に克服するかが、それぞれの国の政治の課題だと思わされました。もちろん平均寿命は日本の半分程度の国だと思いますので日本における大きな政治的課題は「高齢化とそれに伴う福祉の充実」といった私の話がなかなか理解されないことも当然のことだったかもしれません。そんな状況ですが民主主義や国民の勤勉性とそれを支える教育などについては、少しはその重要性を伝えることが出来たのではと思います。ジョージは「アンゴラに住む家族が一番の誇りだ」と言います。来週から、また母国で元気に仕事に励んでもらえたらいいなと思います。

2012-06-19

父の日って?(Father's Day?)


 父の日は世界各国で様々な日に設定されているようですね、始まりの国アメリカが6月の第3日曜日、イギリス、インド、カナダ、日本、中国、フランス、キューバ、ギリシャなどに加えて、南アフリカ共和国でも6月17日は父の日でした。南アでは6月16日は青年の日と定められていますので、2012年は青年の日、父の日つながりとなりました。


父の日コーナ
購入のスリッパ
 こちら南アは16日の青年の日に向けて「誇り高く生きよう」とのズマ大統領の演説などがありましたが、17日の父の日は「スーパマーケットなどに父の日コーナーが設置されていたなー」といった程度の感想です。

 ウオータフロントのウールワースにもそのコーナーがあり、ちょうど欲しかったスリッパがあったので購入しました。少しだけ洒落た品物で120R(1300円)こちらの雑貨類は食品に比較して値がはります。

 その後、映画を観ました。「Best Exotic Marigold Hotel」往年の名優たちがインドのホテルで繰り広げる人生模様です。大いに笑い、かつ、しんみりとさせられました。殆どの単語は理解できてないのに映画を楽しめるというのは年の功なのか、または、名俳優の怪演のせいなのか?とにかく楽しめました。映画料金は60R(660円)。私はシネマ倶楽部の会員になるとさらに安くなる高齢者割引の対象者です。

床屋での逆さまな私
 その後、髪の毛が伸びたので散髪しました。床屋の値段は135Rですが、チップの10%を加算して150R(1600円)、日本の床屋さんの技術、細やかさ、清潔さとは比較にならないのですが、例えば「耳に水が入るよー」とか「アンダーシャツに髪の毛が残るよー」とかありますが、そこそこ、すっきりしました。

 これらのこと(買物、散髪、映画鑑賞)は日曜日の朝から回った「Atlantic Beach Golh and Leisure Club」の18ラウンドゴルフの後に行いましたそして、ゴルフの費用はカートを借りて400R(4500円)でした。かなり活発に動き回った「父の日」だったと思います。南アだからこそ出来るのかなとの感想です。


なかなかきれいな海沿いのゴルフ場でした

 

 

 

2012-06-17

Speech Day & Learners' mid-year party(第一回日本語弁論会)

ヨットクラブからの眺め
 本日6月16日はここケープタウンで初めて開催されたSpeech Day(第1回日本語弁論会)を聞きにRoyal Cape Yacht Clubに行きました。主催はCape Town Nihongo Kai(ケープタウン日本語会)です。

若い参加者たち
 ケープタウンで働き学ぶ若い人々15名のスピーチがありました。皆さんはこれからJapan Exchage Teaching Program(英語教授法習得支援事業)で日本の宮城県、山梨県、三重県、兵庫県に出発する4名に加えて、すでに日本に住んだり訪れたことがある方や全く日本への訪問経験のない方々などです。ヨットクラブに集合したのは約80人でした。
 
熱心なスピーチ
 それぞれ「ジャポニズム」、「夢」、「日本の懐の深さ」、「『何かに憧れる』ということ」、「翻訳では解決しないこと」などのタイトルで、堂々と自分たちの思いを日本語で語りました。南アフリカの現状と日本の文化を比較してこの南アフリカで何が足りないのか、また、日本の現状の問題点にふれて話す方もいるなど、このケープタウンにこのような若い親日家がいるのかと驚かされました。

 このように素晴らしいスピーチの出来る若者たちに比較して、自分がもし仮にこのような英語スピーチの場を与えられたとしてもとても及ばないと実感しました。しかし、何とか簡単な英語スピーチが出来るようになりたいと思った一日でした。

 

 

2012-06-16

My favorite bakery(お気に入りのパン屋さん)

プレーンクロワッサン他
 今日は私のお気に入りのパン屋さんの話です。それは私が学校への行きかえりに使っているメイン通り沿いにある小さなお店です。その奥にはウールワースというスーパマーケットがあり、道路を挟んだその向かい側にはフイッシュ&チップスの店で生魚を販売している店舗があります。殆ど毎日のようにその3か所を立ち寄りするのですが、パン屋さんのプレーンクロワッサンがとてもおいしくて、良く買っています。

 
パン屋さんの入口
 こちらに来て2ケ月になりますのでパン屋のオバちゃんにもすっかり顔を覚えられて、ちょこちょこ話をするようになっています。閉店間際の頃にはいくつかのサービス品も提供されるようになりました。このクロワッサンは8R(88円)/個、チョコレートクロワッサンは16R(180円)/個です。こちらの感覚では高いなと感じるようです。

パン屋のオバちゃん
 昨日はしばしば品切れになるプレーンクロワッサンを4個ほど私のためにキープしておいてもらうことになり、木曜日に立ち寄ると約束して訪問したのですが、品物が用意されてなく、その理由を尋ねると「私とは水曜日で約束したはずだ」と言い張るのです。そんなことはないよと私がその2日前の状況を説明すると、ようやく思い出したのか「忘れていた」と素直に認めたのです。そんなことで本日、金曜日にプレーンクロワッサンを入手することが出来ました。このパンは我が家の冷凍庫に保存され主に昼食の食材として利用しています。

魚屋さんの看板

ヘイクの切身

 そして本日はフイッシュ&チップスの店でヘイク(たらに似た魚)を一切れ買ってみました。160gで10.5R(110円)です。ウオータフロントの魚屋さんよりかなり安いのですが、はたしてその味はどんなものか試してみます。

2012-06-15

My classmate & Teacher Liz(クラス仲間とリズ先生)


出発前のクラスで
 こちらの語学学校は2ケ月のサイクルで試験を行い、クラスを再編成します。私は無事に上級クラスへの試験にパスして来週から新しいクラスに編入され、先生も変わることになりました。こちらケープタウンは冬の季節とはいえ陽がさす日中は暖かく、6月14日は現在のクラス全員で室外に出かける課外授業が行なわれました。
 
 目指したのは国立博物館と国立美術館です。タクシーを降り、路上にたくさんの土産物や食べものやが並ぶ通りを歩き、国立図書館が併設されている公園を抜けて、目的地につきました。費用は乗合タクシーの往復運賃12R(130円)。 


公園内で

国立美術館

 今回、美術館の方はたまたま模様替えで「展示物が少ない」とのアドバイスを得て国立博物館のみの訪問に切り替えて入館しました。入館料は10R(110円)。

  
 国立博物館の展示は恐竜時代から現代までの様々な標本を並べてあり、一日ではとても見終えることは出来ませんが、哺乳類の標本はアフリカ大陸らしくさすがに豊富にあるとの感想です。恐竜の標本もテーマ性を持たせて展示してある様子ですが、詳しくは判りませんでした。ここは教師に引率されたたくさんの児童が見学に訪れていました。社会教育の場としても活用されているのでしょうか。
 
路上販売の店で
私が選んだ中華食材
大なべ料理
 見学を終えて路上販売の食べ物やで、それぞれ昼食をとりました。私は中華系の食材で味付けご飯と蒸しシュウマイのセットを食べました。昼食の35R(390円)でした。このようにして皆で食べることはなかなか味わい深いものがありました。
 
 2ケ月間の短い期間でしたが、同席して学んだクラス仲間と3人の先生(サラ、リズ、バーバラ)に感謝しています。

2012-06-14

The BOOK LOUNGE(お気に入りの書店)

  こちらケープタウンに来て、本の話を書いていません、お気づきの方もいるのではと恐縮しています。英書を読むことはなかなかしんどいものがあります。

 その中で少しづつ読み進めているのが①Nelson Mandela著の「Long walk to freedom」、②Jad Adams著の「GANDHI naked ambition」の2冊と漫画時評なので解釈がとても難しいのですが③Zapiro著の「The Last Sushi」「Long Walk to Free Time」です。
その他、必要にかられて購入した④「Wall Maps African & The World」を時々眺めています。その他に⑤「Paperback Oxford English Dictionary」を購入しました。日本にいるときと比較して、本代の出費がほとんどない等しい状況です。それでも少しづつ改善していきたいと願っています。

 いつもは今住んでいるアパートメントの近くにある小さな書店や、ウオータフロント内の本の種類がやたらに多い大規模な書店を訪ねるのですが、例えば米国のコリン・パウエル元国務長官の本について調べてもらいたいと頼んでも、担当の店員からはさっぱり回答が得られず、それは誰かと言い出す始末でした。かなりがっかりしました。


小さな本屋さんの入口

 そんな中で最近見つけたのが、南アの国会の近くにある書店です。規模は小さいのですが、いかにも本のことを知っているという風情の店員が親切に対応してくれます。小さな規模だけれど家族連れで来た時などの子供たちのためのコーナーも設けられていて、暖かい雰囲気です。「The Book Lounge」と名付けられていてアパルトヘイトの歴史に関連した書物とか南アの政治についての本など社会科学系のものが品が程良く集められています。
 自然科学系の本については、別途その類の書店を探さなくては思っています。
 
虹を背にして
新しいアパートメントに引っ越して2週間を過ぎました。なかなか住みやすいところです。この地点からも海に沈む夕陽や海にかかる虹、夕陽に照り返す山頂などのiPad Photoが撮れます。2点ほど貼り付けます。
沈む夕陽

2012-06-13

Some food in South Africa(南アの食べ物)


 南アフリカ共和国での食事については何回か取り上げてきましたが、いつも外食の訳ではなく、基本的にはこちらでお米を購入し、電機釜を利用して炊き上げ、こちらの食材でおかずを作り、朝食、お昼の弁当、夕食と三食きちんと食べています。
 日本とは事情の異なる食環境のなか、利用できる食材の種類は少ないのですが、何とかこちらにあるものを活用して暮らすことを基本にしています。

 ところが先日、日本から持ち込んでいた電機釜のコンセントを、変圧器を経由させないで直接、南アの220Vの差し込口に入れてしまいました。(全くバカなことをしています)ボーンと哀れな音を発てたと思う間もなく、電機釜を破壊してしまいました。
 その結果、食事作りがたちまち窮地に陥り、鍋で炊くことに挑戦しましたが、住んでいるところはガス利用ではなく、調理コンロは電熱器のみということで、なかなか上手には炊けませんでした。
中華系食材のあるお店

 
そこで中華系の食材を取り扱っている店を訪問しました。幸に2合炊きから5合炊きまで並んでいました。「やったー」と喜んだのも束の間ことでした。Made in Chinaの電機釜は南アの220Vには適合するのですが、コンセントの差し込みの形が違っていたのです。
 しきりに私が残念がっていると事情を察してくれたのか、お店の関係者が「南アの差し込み口に合うように改造してあげる」と申し出てくれました。渡りに船と頼んで改造してもらいましたが、「これは簡単なことだから料金は上乗せしなくても良い」と言ってくれました。
コンセントを直してくれたお店の関係者

新しい電機釜

   久々にアジア的な親切心を感じ取ることが出来てとても気分が良くなりました。ちなみに電機釜のお値段は330R(3500円)でした。この店で購入したカリフォルニア米は{100R(1100円)/10kg}と日本の米価格と比較すると格安でした。また、南米のウルグアイ産米はさらに低価格で手に入ります。ドタバタしましたが、自分では炊飯器が壊れる以前の食生活に戻れる気がしています。
 
 ケープタウンには様々なルーツを持った人々が共存して暮らしていることから、スパーマーケットにもそのような事情を反映した多様な食材が並んでいます。それらを考えるだけでも、とても面白い街だと感じています。

2012-06-12

District Six Museum(ディストリクト・シックス記念館)


 District Six( ディストリクト・シックス)は1867年にケープタウンの第6地区として命名されました。ここは労働者・商業者・芸術家・移民・奴隷の立場から逃れた人々などがひと塊で賑やかに暮らしていた地域でした。しかし、20世紀の初頭から人種隔離と蔑視の政策が勃興し、アパルトヘイト(人種隔離)政権によって、1950年の「The Group Areas Acts」に基づき、1966年に白人専用区域とされました。その結果、1982年までには居住者のうち6万人以上が強制的に移住させられたのです。 

国会議事堂のすぐ近くにありますが目立たない建物
   District Six Museum(ディストリクト・シックス記念館)には、これらの歴史的事実を思い起こすための資料や当時の暮らしぶりを想起させる様々な展示物があると聞いてここを訪ねました。
 入館料は20R(約200円)かつて強制移住させられた元居住者によるガイドツアーもあり、体験に基づいた貴重な話を聞くことができます。たまたま、この日は訪問した時間帯がガイドツアーの時間に間に合わなくて、備え付けのビデオで解説を聞きました。

 館内には小さなコーヒショップがあり、人の良さそうなマスターがビデオの調整もしてくれて、私が日本から来ているということで少しだけ注目もしてもらいました。彼の写真も撮ることが出来ました。

後ろに見えるのがコーヒーショップです
  展示されたことがらは日本人の団塊世代と時代を共有しているものもあって、改めてアパルトヘイト政策の日常生活への浸透について考えさせられました。

2012-06-11

South Africa Now(その4)南アの事情その4

このブログでは標記のタイトルで南アのいくつかの主要政党の紹介をしてきました。ANC(アフリカ民族会議)、DA(民主連合)、COPE(国民会議)の三政党です。
 政権与党のANCのトップであるズマ大統領は何かと現地マスコミの話題を集め、新聞・テレビ・ラジオに登場しない日はない状況です。
 もちろん政権与党のトップとして、Freedom Day(自由の日)やThe Worker's Day(労働者の日)など節目の時に国民に向けた演説を行いますし、国会の場では議員を前にして年度初めの施政方針演説を行いますから、マスコミへの登場頻度が高くなるのは当然です。
 しかし、こうした大統領職としての話題に加えて、つい先ごろも現有の四人目の妻との結婚式の様子の報道があり、その話題とともに離婚したり、死別したりした四人以外の元・妻たちのこと、子供たちや一族のことなどがふれられました。
 また、つい先週まではズマ大統領の肖像画を模したきわどい風刺画について、その風刺がかなり核心をついたのか、「作品の陳列をやめさせるべきだ」との意見・圧力や「表現の自由を守れ」などの意見が錯綜していました。
 「City Press紙を見ると概略が判ります」との紹介も行ないましたが、現在は肖像画の陳列も中止となり、新聞側の対応も変わりました。そしてそれらの経過について是非が語られているところです。
南アの国会議事堂正面付近

南アの国会議事堂

 さて、南アの国民の休日には6月16日の「青年の日」、8月9日の「女性の日」があります。
 アパルトヘイト体制下の女性の地位と新憲法が制定され「男女平等」が規定された現在とでは大きく変化を遂げました。例えば女性議員の進出や政府の大臣・副大臣などの数比較では憲法の理念が生かされるべく努力されているようです。2004年には女性大臣が13名、現在(2012年)は14名/34名と41%を占め、副大臣は14名/31名と45%を占めています。
 しかし、伝統的な社会規範、HIV、貧困、職業の獲得と女性問題が絡み、まだまだ解決すべき課題が残されていることは間違いのないところです。
 日本とは政治の局面がかなり異なるなかで南アフリカ共和国政府の対応についてはこれからも目を向けていきたいと思います。

2012-06-07

Moving to a new apartment (その3)

南半球に暮らすと季節の感覚が変わらざるを得ません。今、6月はこちらの冬(8月)に向かう秋の時期です。もちろんケープタウン市内には雪は降らず山側の高地にたまに雪が降りることがあるそうですが、市内の店先には蜜柑や林檎、葡萄などが果物コーナーに並んでいたり、地元の人々の服装はオーバーコートやセーターなどかなり秋冬ものに切り替わってきました。
 
 国際会議で北半球の人々が「次の機会はこの夏」になどと発言すると南半球の人々はどの月かを確認しなければならないそうですが、先日、市内にある博物館へ行き、プラネタリウムでの星座解説を聞く課外授業がありましたが、記憶にある日本の星空とは全く異なる様子だったわけです。

 私の語学学校の生徒には南ア以外のアフリカ諸国(アンゴラ、モザンビーク、ガボン、モザンビークなど)、中東諸国(サウジアラビア、イエメンなど)、南米(ブラジル)、ヨーロッパ(スイス、フランス、ウクライナなど)、アジア(韓国、日本)とクラスで一緒になった人々は多彩で興味が尽きません。それにしても様々な立場の若者たちがいることだな…


語学学校の休憩時間

新居のベランダから鳥人間を撮る
 本日もサウジアラビアの若者が宗教と9.11について熱く語っていました。今の私の年齢では、なかなかついていけませんが、何を言いたいのか理解したいと思います。でも、宗教がからむと、なかなか理解が出来ません。
新居のベランダから夕陽を撮る