南アフリカ共和国での食事については何回か取り上げてきましたが、いつも外食の訳ではなく、基本的にはこちらでお米を購入し、電機釜を利用して炊き上げ、こちらの食材でおかずを作り、朝食、お昼の弁当、夕食と三食きちんと食べています。
日本とは事情の異なる食環境のなか、利用できる食材の種類は少ないのですが、何とかこちらにあるものを活用して暮らすことを基本にしています。
ところが先日、日本から持ち込んでいた電機釜のコンセントを、変圧器を経由させないで直接、南アの220Vの差し込口に入れてしまいました。(全くバカなことをしています)ボーンと哀れな音を発てたと思う間もなく、電機釜を破壊してしまいました。
その結果、食事作りがたちまち窮地に陥り、鍋で炊くことに挑戦しましたが、住んでいるところはガス利用ではなく、調理コンロは電熱器のみということで、なかなか上手には炊けませんでした。
中華系食材のあるお店 |
そこで中華系の食材を取り扱っている店を訪問しました。幸に2合炊きから5合炊きまで並んでいました。「やったー」と喜んだのも束の間ことでした。Made in Chinaの電機釜は南アの220Vには適合するのですが、コンセントの差し込みの形が違っていたのです。
しきりに私が残念がっていると事情を察してくれたのか、お店の関係者が「南アの差し込み口に合うように改造してあげる」と申し出てくれました。渡りに船と頼んで改造してもらいましたが、「これは簡単なことだから料金は上乗せしなくても良い」と言ってくれました。
コンセントを直してくれたお店の関係者 |
新しい電機釜 |
久々にアジア的な親切心を感じ取ることが出来てとても気分が良くなりました。ちなみに電機釜のお値段は330R(3500円)でした。この店で購入したカリフォルニア米は{100R(1100円)/10kg}と日本の米価格と比較すると格安でした。また、南米のウルグアイ産米はさらに低価格で手に入ります。ドタバタしましたが、自分では炊飯器が壊れる以前の食生活に戻れる気がしています。
ケープタウンには様々なルーツを持った人々が共存して暮らしていることから、スパーマーケットにもそのような事情を反映した多様な食材が並んでいます。それらを考えるだけでも、とても面白い街だと感じています。
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