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2012-06-12

District Six Museum(ディストリクト・シックス記念館)


 District Six( ディストリクト・シックス)は1867年にケープタウンの第6地区として命名されました。ここは労働者・商業者・芸術家・移民・奴隷の立場から逃れた人々などがひと塊で賑やかに暮らしていた地域でした。しかし、20世紀の初頭から人種隔離と蔑視の政策が勃興し、アパルトヘイト(人種隔離)政権によって、1950年の「The Group Areas Acts」に基づき、1966年に白人専用区域とされました。その結果、1982年までには居住者のうち6万人以上が強制的に移住させられたのです。 

国会議事堂のすぐ近くにありますが目立たない建物
   District Six Museum(ディストリクト・シックス記念館)には、これらの歴史的事実を思い起こすための資料や当時の暮らしぶりを想起させる様々な展示物があると聞いてここを訪ねました。
 入館料は20R(約200円)かつて強制移住させられた元居住者によるガイドツアーもあり、体験に基づいた貴重な話を聞くことができます。たまたま、この日は訪問した時間帯がガイドツアーの時間に間に合わなくて、備え付けのビデオで解説を聞きました。

 館内には小さなコーヒショップがあり、人の良さそうなマスターがビデオの調整もしてくれて、私が日本から来ているということで少しだけ注目もしてもらいました。彼の写真も撮ることが出来ました。

後ろに見えるのがコーヒーショップです
  展示されたことがらは日本人の団塊世代と時代を共有しているものもあって、改めてアパルトヘイト政策の日常生活への浸透について考えさせられました。

1 件のコメント:

  1. きちんと残していくこと、先へ伝えていくことの大切さを私達日本人も忘れてはならないんだと痛感します。

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