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2012-07-12

南アの空手道場(Okinawa Gojuryu Karate Association in South Africa)

型の練習
先日、沖縄剛柔流空手道協会南アフリカのカッタン支部長の道場を訪ねて、練習の一部を見学する機会がありました。この道場は南ア全体の2千人の生徒を束ねています。そして元を辿ると日本の沖縄にたどり着きます。カッタン支部長は機会あるごとに日本の沖縄を訪ねて道場に通い、黒帯六段とのことです。

今回見せていただいた空手の模範演技も見事に決めていました。普段の練習は一日として怠ることはないそうです。この流派は口よりもまず実践とのことで空手の型の習得を黙々と行っています。構え、突き、蹴り、気合などの動作を型ごとに繰り返して、真剣に身体を動かすことで短時間で汗がにじみ出てくるようです。道場で30名ほどが一斉に練習をはじめると傍にいるだけで圧倒されそうな集中力と気合いでした。

カッタン家のご家族とお弟子さん
  
カッタン先生
 カッタン先生は日本大好き人間の一人です。訪ねた家の庭には「コイフィッシュ(鯉)」の池が設えてありました。見学の後に先生のご自宅に招かれて、伝統的な南アの家庭料理をいただきました。先生のご家族、奥様、息子さんとその婚約者、御弟子さんと楽しい食事と会話となりました。奥様も空手の指導者で毎日の鍛錬を怠らないそうです。21歳の息子さんもとても鍛えた身体つきでスポーツインストラクターをしています。その婚約者も空手を学んでいるとのことでまさに「空手一家」と言った趣でした。
 
南アの伝統料理
 食事中にカッタン先生が特に強調されたのが、「不言実行」「質実剛健」と言った沖縄空手の神髄についてでした。確かに新幹線や自動車、ロボットなど先端技術も日本の良いところとは思いますが、この南アのカッタン先生は日本人の心が気に入って、日本の心には学ぶべきことがあるとおっしゃるのです。ちなみに先生はヘブライ語、アラビア語、英語、南アのコーサ語が話せるインテリでもあります。以前に私のブログに書いた日本語弁論大会での南アの若者の主張には私自身考えることが数多くあったのですが、今回の訪問も思ってもいなかった視点を投げかけられた気がします。

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