ページ

2012-09-07

スレイブ ロッジ訪問(The slave lodge)


スレイブ ロッジの垂幕

スレイブ ロッジの入口
  
 9月になって明らかに気候の変化が感じ取れます。日ごとに夜明けの時間帯が早まり、そして日没が遅くなっています。気温も徐々にあがり始めました。本日は語学学校の戸外授業でスレイブ ロッジ(The slave lodge)を訪問しましたが、日差しが強く、上着を脱ぐほどの気温となりました。

 17世紀にオランダ東インド会社の奴隷小屋として建築されたのが始まりということです。現在は南アフリカ共和国での奴隷の歴史を学ぶとともに17~19世紀のケープタウンでの生活を想起させる日用品などの展示が行われています。この施設はケープタウンの国立博物館群の一環をなしていて、以前のブログで紹介したカンパニーガーデンの並びにあります。

世界各地から来た奴隷
 今回は私は初めての訪問でしたが、映像資料で南アの奴隷の歴史をかいつまんで知らせ、各所に奴隷生活の実態をうかがわせる資料をちりばめてあり、勉強になりました。特に南アが虹の国と言われるような人種構成の複雑さの背景を少しだけ知ることになりました。オランダ東インド会社が募集した農地開拓民としてオランダのみか、ドイツ系やフランス系が入り、さらにこの東インド会社は中部アフリカや南部アフリカの先住民、インドやマレーシアなどのアジアからの人々を奴隷として使いました。本日の施設はもともとは奴隷が逃げ出さないように閉じ込めた奴隷小屋だったわけです。日本国内での経験ではなかなか想像しがたいことがらとして受け止めました。
 

カンパニーガーデンの日本庭園

日本庭園の石灯籠
  
なお、私のブログでカンパニーガーデンを紹介した際に、日本の石灯篭が設置されていることを書きましたら、石灯籠評論家でもある友人のchihei さんから、写真で示すようにとの書き込みがありました。今回、このスレイブ ロッジからすぐの距離にあるカンパニーガーデンを改めて訪ねて石灯籠の写真を撮りましたので紹介します。



石灯籠の由来紹介
(日本移民への経由地での親切と歓待を記念して-1932年)


 

2 件のコメント:

  1. おお、1932年に日本政府から贈られた、有名なカンパニーガーデンの石灯籠と言うのはこれか!極めて普通の典型的な春日型灯籠である。大切に保存されてるようだね。

    返信削除
  2. ここを訪れた人々は日本から持ち込んだということはあまり意識していない様子ですが、日差しの強い日には庭園の木陰がありがたいようです。お年寄りやベビーカーのママ達がのんびりしています。カンパニーガーデンの全体の中に溶け込んでひっそりと保存されています。

    返信削除