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2014-06-14

九条の会発足10周年講演会 集団的自衛権と憲法9条

(当日の会場看板)
(会場の様子)
2014年6月10日に「九条の会発足10周年講演会 集団的自衛権と憲法9条」が渋谷公会堂で開催されました。私は集団的自衛権をめぐる安倍政権の一方的な解釈改憲の進め方に強い怒りを覚えており、この現状を何とかしたいと思っています。

『九条の会』は発足時アピールで「日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています」と始めて、「私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます。そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、日々行使していくことが必要です。それは、国の未来の在り方に対する、主権者の責任です。日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます」とまとめています。

「今国会会期末までに集団的自衛権の解釈改憲閣議決定を」と急ぐ安倍内閣の国民的論議なしの進め方をあたかも見抜いていたかのようです。当日の参加者数は2千人を超えて、安倍内閣に対する怒りが充満していました。講演者として大江健三郎さん、奥平康弘さん、澤地久枝さん、会場へのメッセージを託された鶴見俊輔さん、梅原猛さんの9条の会呼びかけ人に加えて、ゲストスピーカーの金泳鎬さん、池田香代子さん、阪田雅裕さん(ビデオ出演)が話されました。それぞれの切り口から九条の会の10年前の発足の経緯や日本国憲法9条の意義を説き起こされました。集団的自衛権容認をめぐる日本国憲法のかってない状況のなかで、講演者の危機感と会場参加者の気持ちが相呼応して、私などはこれまでに経験したことのない一種の高揚感が溢れる会場の雰囲気となっていました。そして講演会開催の意義をほとんどの参加者が心に刻むことが出来たのではないでしょうか。



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