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2012-07-08

語学学校の最終日(My last lesson in I.H.)


クラスメート①(午後クラス)
 インターナショナル・ハウス語学学校でのラストディーは貴重な経験をしました。午前のクラスでは過去完了形と過去完了進行形という日本人にはなかなかに扱いが難しい文法を勉強して、その後はコーヒーを飲みながらこれからの自分達について語り合いました。
 ガボンから来ているカティは会社勤めを希望し、会計関係の仕事、サウジアラビアのアブドラは音楽関係に進みたいそうです。そしてほぼ私と同い年の南アのクリストル先生は9月からサウジアラビアに行って語学教師をする予定です。        

クラスメート②(午後クラス)
 午後のクラスは2クラスが合同で最初から喫茶店に行き、将来について話しました。ガボンから来ている大学生は本日が最後の授業と言うことでした。国にいったん帰って最終学年を終え、海外でで職を得たいそうです。幸いに自分は英語とフランス語が出来るからということでした。アンゴラから来ているエスタも来週には語学学校を終えて、いったん国に帰り、その後は出来たら外国で会計関係の職を得たいとのこと。
 サウジアラビアから来ている2人の女性はこれまではなかなか写真を撮らせてくれなかったのですが、今回は写真撮影も大丈夫とのことで初めて写すことが出来ました。一人は大学で歯学を勉強中とのことで、この後4年間勉強して歯医者になるようです。もう一人はデザイン関係の仕事につきたいとのことでした。
 
クラスメート(午前クラス)
 サウジアラビアの女性については「人前で髪を見せてはいけない」「街中で車の運転をしてはいけない」「女性の投票権はない」「オリンピックにはまだ女性選手が出場できていない」など母国では私たちから見て、信じられないことが続いているようですが、海外での語学学習の機会やインターネットなどを通じて少しづつ世界各国の情報が入っているようです。しかし、彼女らは私が日本から来たといっても、なかなか実感がわかず、この日は改めて「日本と中国は何が違うのか」と聞かれました。このように真面目に聞かれると何も知らない人への答えは結構難しいということが判りました。例えば私がアンゴラとガボンは何が違うのかと聞いているようなことだと思うからです。

語学教師
 結局、英語は意思疎通の手段であって英語が使えると言えるためには、世界中で、今、起こっている様々な出来事や歴史に係わる知識を身に着けないことには、話を先に持っていけないと実感した次第です。それでも私のインターナショナル・ハウスの最後の日は印象深い日となりました。
 
 サウジアラビアの女性が今日でおしまいの私のコーヒー代15ランド(150円)をおごってくれたのです。日本と中国の違いについて乏しい語学力で懸命に伝えようとしたことに好感をもってくれたのか、理由は良くは判りませんが、私はサウジアラビアの学生達の振舞について少しだけ誤解が解けて、とても嬉しかったのです。 

3 件のコメント:

  1. 誤解が溶けて良かったですね。This is a pen から教えられる日本での英語の教育と、英語という道具を使っての社会の授業ではだいぶ違いがあるようですね。何はともあれ、楽しく充実した学生生活で良かったね!!See you soon!

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  2. お疲れ様でした!!
    滞在中ずっと語学学習みたいなものでしょうから、どんどん外に出て視野と語学力を磨いてください。ナンテ 他人事のようですが、このようにダイナミックな経験を積もうとしている先輩をみると、不思議に定年後が楽しく思えてきます。
    自分の生活範囲に違う国の方々と交わることがなく、井の中の蛙的見方になっていることを時折感じますが、このレポートを読ませていただくと、考えさせられることが多いです。楽しみにしております。
    kawaike

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    1. 有り難うございます。私自身も定年後をこのように過ごせるとは思ってもいませんでしたが、身近な人々からの強力なサポートを得て実現しました。そうは言っても見知らぬ土地での暮らしです。安全確保だけは充分に心がけて行こうと思います。藤原 一也

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