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2013-09-15

学習会ー「青い目の人形」と埼玉県

埼玉県内各所に残る青い目の人形
話題提供の山口勇さん
9月9日に生活文化・地域協同研究会(通称:協同研)の学習会にはじめて参加しました。幅広い題材を扱っている研究会で今回は10人程の会話が届く集まりでした。

 昭和2年に米国から届けられた「青い目の人形」の主に埼玉県での史実について、この題材を掘り起こした元・埼玉県で小学校の教諭などを経験された山口勇さんからお話がありました。埼玉県内の各小学校にも178体の青い目の人形が届けられました。

  『 昭和二年三月三日米国から日本に到着した「青い目の人形」の歓迎式典が日本青年館で開催され文部大臣・外務大臣・米国大使・渋沢栄一ら日米関係団体の代表者、各小学校・アメリカンスクールの子供など二千人が集まったといいます。』また、この日本国民から歓迎された青い目の人形たちが『昭和一八年には、鬼畜米英思想の元で「叩き壊せ青い目の人形」「青い目をした人形、憎い敵だ許さんぞ」などの新聞見出しが書かれ、文部省国民教育局総務課長の「速やかな処置を」との談話が出されるにいたりました。実際に人形が焼かれたり、竹やりで突かれたりして姿を消していきました』(当日の資料から)

 短期間の間に親米から、そして戦争、鬼畜米英の思想、戦争終了後は日米安保条約でがんじがらめになっている日本について振り返る良い機会となりました。そして戦争が国民に与えた悪影響のひとつに市民レベルの草の根交流をぶち壊してしまう国民教育の恐ろしさについても考えさせられました。
 

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