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2015-05-06

支那事変従軍日誌(石塚幸市著)

(支那事変従軍日誌)
 今年のこどもの日は快晴に恵まれました。私は千葉県大多喜町を訪ね、孫を同行して義父のお墓参りに行きました。私の義父、故・石塚幸市は大正4年生まれ、昭和12年の盧溝橋事件の直後に22歳で召集令状が届き、中国大陸を転戦しました。

 戦後は大多喜町議会議長なども務め、活躍しましたが、平成10年に83歳で亡くなりました。平成7年の戦後50年の節目に「支那事変従軍日誌」として従軍中に書き溜めていた日記の一部を活字にしました。

 この日誌の大半は徐州会戦の際に、自らの腰に下げた図嚢(カバン)が被弾して吹き飛ばされ、戦闘終了後に僅かに残った部分を持ち帰ったと言います。

 昭和12年7月~13年5月までの記述ですが、私のような戦後生まれで、直接の戦闘行為に想像が及ばない者に、昭和10年代に中国大陸を衛生兵として従軍していた時代の貴重な体験を書き残してくれました。

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